提供する側、購入する側 お互いのバランスが大切かな 1.October.2016-21.October.2016 / by Milton Coffee Roastery

九月の半ばから末日まで、エルサルバドルのリマご夫妻が来日され、ほとんどの日程をご一緒させていただきました。  お馴染みのエルミラドール農園とサンパブロ農園のコーヒーを作ってくれている生産者です。  かれこれ十年近い付き合いになります。

ニカラグアからもコロンビアからも産地の方々がミルトンに来て下さることが過去にもありましたが、今回はご夫妻のご希望もあり、京都と富士山を訪問してきました。 ミルトンがどういった事をストイックに取り組んでいるのかを、産地滞在中には話していたこともあり、来日前から私がコーヒーの品質、味、接客サービスに熱い思いがあることは伝わっていました。

その理由が来日によって、よく理解できたと言ってくださいました。  日本の旅館や食事処でのおもてなし、気遣い、細部にまで拘る姿勢、自然を感じながら、生活に溶け込ませる工夫など、特にリマ夫人は「私の理想に完璧なほど近い世界だわ!」と喜んでくださいました。 

実はコーヒーの買付けをする際に他県のロースターと共に毎年訪れ、その度にお二人には何かと気を遣わせてしまったり、見えないような部分の出費も負わせてしまったりしていたので、私なりにも気にかけていました。  いくら私たちがリマさんのコーヒーを買う側とは言え、彼らが販売してくれなければ、コーヒー屋として皆さんに喜んで頂くことができません。  商品やサービスを提供する側と、購入する側の意識レベルを合わせたバランスがとても大切なのではないかと私は考えます。 そして、それは国や文化が違えど、人であればある程度の共通した心地よさと、距離感が存在し、そして何よりお互いに感謝し合うことが心地よさを生み出すと信じています。  

今回の旅はこれまでのお礼の意味も込めていました。 観光は都会を避けました。  京都観光も、少し離れた大原に行き、三千院や勝林院、宝泉院などの庭園と寺を巡りながらお抹茶サービスを受けたり、西陣織会館では着物ショーや着物の試着などを楽しんでもらい、また富士山の麓にある旅館では富士山を眺めながらの客室露店風呂や二万坪以上ある日本庭園を満喫して頂くなど、これまで十年近く産地側で私たちをサポートして下さった事への感謝も込めてご案内しました。

彼らとはドライに言えば、ビジネスパートナーですが、ミルトンと産地の方々はお互いが素晴らしい関係を保ちながら、共通のお客様である皆さんを喜ばせることができればこの上ない幸せと思っています。

代表取締役 田中大介