職業: 職人 / by Milton Coffee Roastery

別にゲームの世界での話ではありませんが、職業を書くようになっている用紙を見ると、いつも何て書こうかと迷うのですが、毎回違う事を書いているような気がする。。。

まぁそれはいいとして、思い返せば大工になりたい、獣医になりたい、貿易商の社長になりたいなどなど、ないたい職業を昔からコロコロと変えては妄想していましたが、結局コーヒーの焙煎をすることで職人の仕事もしていますし、中南米の農家からの輸入も行っているので、貿易という仕事も叶えられていることになります。 偶然なのか、願えば叶うのか・・・ 

私は経営者なので、焙煎だけをすればいいだけではありませんが、焙煎の奥深さは毎日感じています。 きっと不器用なんだと思いますが、負けず嫌いで根気と土壇場での集中力のある部類だと自分でも思っていて、焙煎をしていても結構役に立っています。

焙煎って生豆を焙煎機の中に入れて、ガスなり電気なりで熱した空気で茶色に焼いていく作業なのですが、仮説と検証の繰り返しとも言える作業でしょう。 実は1日の間に微妙に変化させた焙煎を行っていますし、仮に全く同じように焙煎しているつもりでも、出来上がりのコーヒーは全く同じ仕上がりにはならないのです。 工業製品のようにはならないということですね。

ちょっと専門的な話をすると、私は大量の熱風を生豆に当てながら焙煎する方法が以前から好きで、オーブンで言えばただのガスオーブンよりは、コンベクションオーブンで焼きたいという感じでしょうか。 好きな理由はその出来上がりの特徴にあります。 とにかく綺麗な酸味と香りの複雑み、そして焙煎中の煙が生豆に付着しないのでクリーンに焼けるということでしょう。 

ミルトンで使用している焙煎機は日本に1台しかありません。 その構造も変わっているのですが、おかげで昔ながらのドラム式焙煎機で焙煎したコーヒーのように、重くどっしりとしたコーヒーにも仕上げられますし、最近人気の循環式エアー焙煎のように、軽やかで爽やかな風味が出やすいようにも焙煎できます。

試行錯誤できる幅が広い分、迷いどころも満載ですが、これが職人タイプの人間にとっては楽しい部分でもあります。 

現在、スタッフの中村の焙煎を積極的に行っていますが、メキメキ上達しています。 結局はカッピングができないと、自分が美味しく焼けたのかどうか判断できませんから、焙煎人はカッピングできないと何も始まりません。 中村はカッピングができるから上達も早いのでしょうが、焙煎というここまでできたらゴールというものがない世界で続けていくためには、探究心と忍耐力がしっかりしていないと、一定のレベルから上達はしないかもしれませんね。 

そんなことを言っている私も、楽しみながら、時には苦しみながら焙煎をし続け、これからも仕事が多岐に渡るようになっても、焙煎の追求は続けていくでしょう。 それだけ惹きつける魅力があります。 そして、そこまで追求しているミルトンのコーヒーを多くの方に楽しんでほしいと思います。