バリスタの仕事って何でしょう / by Milton Coffee Roastery

昨年7月に入社の中村の今朝のラテアート。 ラテアートは美味しくないとミルトンでは全く意味がないかなぁ

昨年7月に入社の中村の今朝のラテアート。 ラテアートは美味しくないとミルトンでは全く意味がないかなぁ

よくお客様からも言われるお言葉なのですが、「年々着実に成長してる感じがお店からもホームページからも伝わってくるよ」と。 有難いです。 私も振り返れば成長している実感が湧いてきますが、その時その時は結構必死に働いているんですよね。

今はスタッフもわずかですが増えてきて、以前は私が行っていた仕事も任せられるようになってきました。 では楽になっているかと聞かれれば、益々大変になってきていると答えるでしょう。 何に一番気を使っているか。。。ずばりスタッフ教育です。 このブログでも度々スタッフ教育の大切さは書いてきていますが、私の中ではとにかく重要なポイントなんです。 

今では接客の部分をバリスタのみんなに任せていますが、そもそもバリスタってどんな職業なのでしょうか。 表面的な仕事は、コーヒーをはじめとしたノンアルコールドリンクの提供だったり、それに付随する専門知識や技術向上だったりするわけですが、ミルトンのバリスタはこの表面的な仕事に基点を置いて仕事をしてほしくないと思っています。 むしろバリスタを必要としてくださるお客様に重点を置いて、何をするにしてもそこを基点にして行動してもらいたいものです。

エスプレッソの抽出や、ラテやカプチーノなどのドリンクをつくる為に必要なミルクフォーミングの技術など、日々訓練しなければならないのは当然必要でしょう。 ミルトンのバリスタ達も終わりのない練習をしています。 巷に出回っている新旧エスプレッソマシンやコーヒーミルに詳しくなったり、バリスタ選手権で少しでも上を目指す為に、年々変化し続ける公式ルールを学ぶことも勝利する為にはとても大切なことだと思います。 抽出技術の向上やラテアートの精度アップを図るのも楽しいですし、これまた大切なことだと思います。

ただ、お客様中心の思考がなければ、上記のこと全てに意味がないと考えます。 そんなこと当たり前じゃんと思うバリスタもいるかもしれませんが、本当に分かっているでしょうか。 その日々の練習や知識のレベルアップをお客様中心の思考で常に行動できているでしょうか。 そんなことをスタッフに話します。

私は私自身もそうですが、自分に課せられた仕事をとことん追求し、いつも疑問を持つようにし、その根底には、お客様を喜ばせたい!という強い気持ちがあります。 誰がどう私を揺さぶろうが、絶対にぶれない芯の部分でもあります。 産地への買付け時においても、焙煎する時でも、新しい店舗を出店するにしても、とにかく何につけてもお客様の顔を思い浮かべます。

これからバリスタという職業人口が増えていくことを望んでいますし、プロ意識の高い人材が増えていくことで、社会的地位もバリスタ達は獲得できると信じています。 ただ、プロ意識という言葉を表面的な部分だけ追求することで達成できると考えているとしたら、私はそのバリスタは本来のバリスタの姿からは脱線してしまっていると思います。

コーヒーの仕事も多くの業種と同じように人によって支えられている仕事です。 人、人、人です。 無人の機械化が進んだ農園から収穫されたコーヒーはきっと味以外は無味に感じるでしょう。 オートメーション化された焙煎機で焙煎されたコーヒーをバリスタが扱っても、味気ないエスプレッソでしょう。 そして最終的に喜んでくださるお客様がいない状態では、バリスタは何の意味があるのでしょう。 ただの自己満足では、ご飯は食べれませんし、趣味の域を脱していません。 

結局は産地買付けするにしても、バリスタが様々な訓練を積むことも、喜んでいただけるお客様がいることを忘れてはいけないと思いますし、自分にも言い聞かせていることです。 

コーヒーが大好きでバリスタをしている方々も多いことでしょう。 好きなことを仕事にできるって素晴らしいことですし、恵まれていると思います。 なら、その恵まれた環境をより活かす為にも、活躍を活かしてくださるお客様を基点にした考えや行動を常にとっても、バチは当たらないかなと・・・

私の考えるバリスタはお客様の心に届くもてなしができる「サービス」のプロです。 高度な技を駆使したラテアートを淹れても、感謝の気持ちもなく、「はいよ」とドリンクを渡しても心には響きませんよね。 最高のもてなしをするツール・道具として、良質なコーヒーやエスプレッソマシン、訓練に知識があります。 ですから、道具をいくら揃えたところで、的確に活用できなければ、宝の持ち腐れなわけです。 道具を駆使してお客様に最高のサービスをする! これに尽きるかと。

あくまで道具だということをミルトンのスタッフには特に理解しながら、終わりのない自己の向上に努めてほしいと思います。 

あ~今日はなんだか熱い部分がちょろっと出てしまいました。 まっ、いつも熱い人間なんですけどねぇ。